2017春季インターン生インタビュー

学生向け 新興国チャレンジ海外インターンシップ

第1期インターン生インタビュー
2017年3月10日(金) 於:AOTS 東京研修センター

2017年2月13日~3月3日の3週間、3名の大学生がタイ/バンコクのローカル企業Seth Intertrade 社(アメニティ製品の販売・輸出入業)に派遣され、インターンシップを行いました。

以下は帰国後のインタビューです。

甲南女子大学 文学部メディア表現学科 3年大石薫美さん (写真 右)
明治学院大学 国際学部国際キャリア学科 2年土手内レナさん(写真 中央)
創価大学 経営学部経営学科 1年藤森叶子さん (写真 左)

- タイでのインターンシップ、大変お疲れ様でした。まずは、配属先の部署と具体的なインターンシップの内容からお話しいただけますか。

私は国内マーケット部です。タイ国内のホテルやライバル社のリストアップ、ポジショニングマップ作成の他、日系のパートナー企業とのミーティングに出席して、日本人のために英語⇔日本語の通訳を行いました。

土手内さん

私はリテール部に配属されました。タイ人社員の方に同行して取引先を回るのが主な仕事で、日本の百貨店の現地法人、タイの百貨店や小売店などに行きました。それからWEBで見込客になりそうなショッピングモール、コスメショップ、病院を調べてリストアップしたり、社内ミーティングに参加して英語の議事録を作成したりしました。

大石さん

私は海外マーケット部で、やはりミーティングに参加して英語で議事録をまとめたり、名刺をデータ化するための入力作業をしたり、展示会の招待状を送るためにタイ国外のお客様に英語で電話をかけたり、といったことをしました。

藤森さん
- 業務を行う中で苦労したことはありますか。

タイ人社員との人間関係の築き方が難しかったです。私はタイ語が少しわかるので、タイの方が日本人にはわからないと思って話している会話の内容がわかったり、中には非常に上から目線で接してくる人もいて、カチンとくることがありました。初めはストレスを感じましたが、結局仕事を一生懸命やるしかないと思い、頼まれた仕事に何とか付加価値を付けて、プラスアルファの仕事をすることで信頼されるよう努力しました。たとえば、会社名と住所・電話番号を調べるよう頼まれたら、プラスでメールアドレスと駐車場の有無も調べてリストに載せるとか・・・営業に行くときに役立つように自分なりに工夫しました。

大石さん

私は、英語が得意でないにもかかわらずたくさんのタイ国外のお客様に英語で電話をかけることが、自信もないし、つらかったです・・。土手内さんが使っている英語を横で聞いてそのまま真似して話してみたり、電話で話す内容の台本を作って覚えたり・・・。もう一つは、与えられた仕事にどんな意味があるのか、何のためにそれをするのかわからないので、自分で仕事の優先順位をつけられなくて混乱しました。どの仕事も、いろんな人にその都度やる意味を尋ねながら一つ一つ理解していきました。

藤森さん

私は、ある日本企業の社長さんがいらしたときに日本語⇔英語の通訳を頼まれて、これが想像以上に大変でした。自分ではわりと英語に自信があって行ったのですが、仕事で使う英語はあまりわからなくてかなり落ち込みました。ビジネスの知識がないことも原因です。たとえば、インターンシップ中にはISOという言葉も知らなくて・・・今はわかりますが・・・。どんなに落ち込んでも「自分が成長できるんだ」と言い聞かせてまた次の日に会社に行く・・・。意識を高めながら何とか乗り越えたという感じです。

土手内さん
- やはり容易ではなかったようですね。でも、全員つらいことをちゃんと乗り越えていますね。タイにインターンシップに行ってよかったですか。

仲間との出会いも収穫だと思うのですが、3人はすごく仲が良いみたいですね。

AOTS

もちろんです!

全員

楽しいことも一杯ありました。インターンシップ期間中に偶然現地の方のお葬式に参列する機会がありました。もちろんこれは楽しいと言ってはいけないことですが・・・。でも、タイの文化に触れる本当に貴重な体験だったと思います。

土手内さん

そうなんです。3人ともタイプが全然違うんで。だからですかね、努力しなくてもすぐに友達になれました。

大石さん
- 1人1人別々の会社ではなく、3人同じ会社に派遣されてよかったですか。

はい、それはもう絶対よかったです。1人ではつらすぎてインターンシップは成功しなかったです。インターンシップの配属部署は1人でも、後から集って共通の話ができることで随分癒されました。

土手内さん
- ところで、皆さんはどんな目的でHIDAの「チャレンジ海外インターンシップ」に参加したのですか。目的は達成できましたか。

私はグローバル人材になりたくて参加しました。それからもう一つ、タイ語を実践の場面で試してみたいという思いがありました。今回、やっぱり自分は海外が合っていることがわかって、将来海外で働きたいという気持ちがますます強くなりました。それに、仕事でも自分のタイ語が通じたときはうれしかったです。

大石さん

私は二つ目的がありました。一つは、大学で国際経済を学んでいるので、リアルな国際経済活動の現場に行って国と国のつながりを見てみたいということ、もう一つは、ビジネス英語を学んだことがなかったので、どんな英語を取引の場面で使うのかを知りたいと思いました。スリランカの企業の方が訪問され、タイとスリランカの会社で行われた会議に出る機会があったのですが、国と国がお互いに話し合ってつながる瞬間を実際に目の前で見ることができたのは感動的!でした。ビジネス英語についてはさきほどお話ししたとおり、まだまだですが・・・。

土手内さん

私は、グローバル社会に対応できる人材になりたいと思ったことと、自分に足りないことを明確にすることが目的で参加しました。初め、英語に自信がないから電話をかけるのがつらかったんですが、土手内さんから「自分が相手よりできると思って話せばいいよ」とアドバイスをもらって、自分は英語が話せるんだ、という雰囲気を出して話していくことにしました。そうしたら、相手が ”Yes” と言ってくれるだけでうれしくて、だんだんその仕事が楽しくなっていきました。(全員笑)それから、顧客の名刺をデータ化するとき、作業が細かくて量がとても多いので、ちょっと退屈というか、途中で飽きてしまった時があったのですが、上司から「こういう小さい仕事も後につながるんだよ。大切だからがんばって」と言われて、一生懸命続けてやっていくうちにそれもだんだん面白くなって・・・。「異文化の世界でも日本でも、捉え方一つで自分の行動が楽しくなる」って思ったとき、自分がグローバル社会に対応できる人材に近づけたように感じました。

藤森さん
- 海外インターンシップを通して他にも得られたことはありますか?「自分の成長」という観点からお話しいただいてもけっこうです。

私は成長できなかったことや、自分に足りないことを知ることができたことが、この3週間の成長だと思います。それと、相手がタイ人と日本人とでは、私自身の対応の仕方が違うことがわかりました。タイでは・・・というか、タイだからなのか、この会社だからなのかはわかりませんが・・・細かい指示はなく大雑把に指示をされるので、自分から積極的に聞いていかないと仕事ができないんです。自分はまだまだ受身なので、もっと積極的にならなくちゃいけないと思っています。

土手内さん

つらいことがあっても、チャレンジ精神を忘れなければ、それ以上に得るものは大きいことです。

大石さん

私は、自分に足りない部分は「人の輪に入っていくこと」だと気づきました。大学で大きいクラブに属していて、その中で好きな人もいれば嫌いな人もいますが、今までは、これだけ人数がいれば誰とでも仲良くする必要はないと思っていたのですが、インターンシップでいろいろな人と出会って、「そういう考えは自分の世界を狭くするからすごくもったいない」と、考えが変わっていきました。初め上司が苦手で大きなプレッシャーを感じていましたが、アドバイスをもらっただけでその人のことが好きになれたり・・・。逃げないでちゃんと人と向き合うことが大切だと思いました。そう思えたことが成長です。

藤森さん
- ありがとうございました。どんな出来事、どんな場面からも必ず学びを得ているのがわかりました。最後にインターンシップの経験をこれからどう活かしていきたいか教えてください。

まずは就職活動をがんばります!もっと先の将来については、私の母はタイで会社を経営しているので、いつか母の後を継ぎたいと思っています。母の会社を継ぐことが、私にとって大きなチャレンジです。

大石さん

私は、短期的なプランとしては、残りの2年間で足りないところを学んでいきます。特に「国際経済」と「ビジネス英語」です。長期的なプランとしては、私はタイでインターンシップをしたことで、逆に、将来日本で働きたいと思うようになりました。社長のソラキットさんから、「グローバル経済の中で、日本はますますグローバル化に対応していく必要がある」というお話を聞きました。そのこともあって、「日本から世界に発信できる人になりたい」、「日本国内をグローバル化するお手伝いがしたい」、と考えるようになりました。

土手内さん

海外で働くというのはすごく遠いことのように思っていましたが、海外で働く面白さを経験し、海外で働くことは身近なんだと思えるようになりました。大学生活があと3年あるので、将来についてはこれから考えていきたいと思いますが、インターンシップ中に「受け入れること」と「考え方を変えること」の重要性を学んだので、次は「自主性」と「積極性」を発揮していくことが課題かなあ、と思います。

藤森さん
本日は貴重なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。

インタビュー後記:
3人のインターン生とは派遣前の事前研修でもお目にかかっていましたが、その時とは顔つきが変わって、随分逞しくなったという印象を受けました。そして、たった3週間であってもきちんとした目的を持って海外インターンシップに行っているからこそ、どんな状況であろうとそれぞれのやり方や考え方で対処し、最後はすべて糧にしていることが十分に伝わってきました。